万年筆使いアキラ

京都、万年筆、本、資格、建築 etc.

森見登美彦著「恋文の技術」について

こんにちは。

読んでもらってありがとうございます。

 

突然ですが、ラブレターを出したことがあるでしょうか?

「メールやLINEが全盛の時代に、今どきラブレターなんて出すわけがない!!」という非難のお声が僕の耳にすでに響きわたっています。(笑)

 

が、じつは僕は生涯の中で3回ラブレターを出したことがあります。

まず、その3回のラブレターのお話を・・・。

1回目の恋文

あれは僕が中学2年生の1学期の初日でした・・・

僕は同じクラスになったある女の子を一目見た瞬間にイナズマに打たれるがごとく恋に落ちてしまいました。その女の子は早見優のようなとてつもない美少女でした。(例えが古い!でも、アイドル早見優は類稀なる絶世の美少女だったんですよ)

あぁ、あの娘にさえ出会わなかったら、今頃は博士か大臣になっていたのに・・・というくらい勉強は全く手につかず、いつもいつもその女の子のことを考えてしまってました。まさに恋の病・・・それでも勇気も自信も無い僕は、ただただ遠目からじっとその娘を見つめるだけでした。あっと言う間に2年生が終わり、僕の恋もこのまま終わるかと思いきや、神様ありがとう!!、中3でも同じクラスになったのです!

が・・・・

やはり、ただただ見つめるだけで話かけることもできませんでした。

高校受験を理由にその女の子のことは、ひたすら考えないようにしてました。

無事に高校も合格し卒業式を控えたころになってやっと、「このままではいけない」という強い思いにかられ、ついに生涯初のラブレターを思い切ってその娘に書いて渡したのです!(えらい!)

しかし、今思い返せば、そのラブレターは結構な長文で、いかに僕がその女の子のことが好きで好きでたまらないのかを書いた重い内容でした。(恥ずかしい・・残ってないことをお祈りします・・・)

その女の子からの返事は何日待っても来ずじまい・・・

僕の淡い恋は終わったのでした・・・

2回目の恋文

と思いきや、神様のバカ!!!同じ高校に進学するとは知っていたものの、またその女の子と同じクラスにするなんて!!!

振られた僕はどうしていいかわからず、はじめはその女の子を無視していましたが、時間がすべてを解決してくれて、3ヶ月後くらいから何回か話をするようになり、3学期にはとても仲良くなっていました。僕のほうは相変わらずその女の子に恋焦がれていましたが、おくびにも出さずに友達として振舞っていました。(オトコはつらいよ・・寅さん。)

高2、高3ではクラスは別々になりましたが、時々、親しい友達として話したりして、それはそれで嬉しかったのですが、やっぱり恋心は無くなりませんでした。

高校の卒業式の前に僕は決心をして、その女の子に直接告白し、口下手なことをカバーするためにシンプルな「中2のころから好きでした」という感じの内容のラブレターも渡しました。

が、数日後の返事はやんわりした断り「友達のままで」・・・

僕も彼女も別々の大学に進学して接点がなくなったのです・・・(失恋、泣)

3回目の恋文

ふつうなら、「さらば青春の光」といった感じで、新たな恋を探すのでしょうが、僕はどうしてもその女の子のことが好きでたまらないままでした。今ならあきらめの悪いストーカー予備軍と白眼視されるのでしょうが、1990年前後はまだまだ結構あきらめの悪いオトコ達がたくさん生きてる時代だったのですよ。(笑)

大学で知り合った羨むべきモテモテの悪友に相談したところ、「高校生で交際しようなんて100年早い!!大学生になった今こそチャンス、そんなに好きなら3度目の正直を信じろ!!」と一喝され、しばらくうじうじしていたものの、ついに12月になってやっと僕の人生初のクリスマスのデートに誘うラブレターを書いたのでした。何で直接電話やメールしないの?勇気がない!と思うかもしれませんが、当時は携帯電話やメールの無い時代で直接誘う手段としては手紙のほうが確実で有効だったのです。

が・・・・・・

結果は撃沈、2度あることは3度ある・・・深海に沈没したのでありました。(大泣)

恋文の技術について

若気の至りとはいえ、なぜ3回の僕のラブレターは全く効果がなかったのでしょうか?

当時はバブルの全盛時代、3高(高学歴・高身長・高収入)の男性にしか女性は見向きもしないとまことしやかに噂されていました。若かった僕は、それを信じ「ラブレターなんてダメだ!!女は結局、3高なのかどうかでオトコを判断しているんだ!」という思い込みのもと、合唱部というマイナーなクラブに入り、クラッシックを歌いまくって4年間カノジョをつくらないという崇高な青春(笑)を過ごしました。(ほんとはカノジョが欲しかったんですよ。笑)

冗談はさておき、せっかくなので僕の3回のラブレターを分析してみます。

1回目の恋文からの教訓・・重過ぎる内容はダメ。重すぎる内容はもらった相手もどうしていいかわからない。

2回目の恋文からの教訓・・友達として仲良くなりすぎてからのいきなりのラブレターは相手の気持ちを尊重してないのでダメ。そんな場合は友達として遊びに行ったりすること等を重ねて時を待つのが常識!(今ならこう言い切れるんですが・・・笑)

3回目の恋文からの教訓・・3度目の正直が実るのか、2度あることは3度あるのかは運!残念ながら2度ダメなことが3度目に成功する確率は低いが、オトコならやってみるのも人生だ!(笑)という感じです。(ごめんなさい)

でも、やっぱりラブレターはとても有効なんです。

「えーっ!信じられない!!」という方に・・

やっと本題ですが、森見登美彦著「恋文の技術」ポプラ文庫をおすすめします。

この本は本来ラブレターというものはどういうものなのか、どういうふうに書くべきものなのかを悟らせてくれます。

僕の人生の読書体験の中で最高に爆笑したユーモア溢れる友人同士の書簡の形式をとった素敵な文章が「内容はどうあれ文字で書いてしまうと本音を隠すことはできない」ことを教えてくれるでしょう。それこそがラブレターたるものだと読後に悟られることでしょう。そして、ラブレターがとても素敵な恋の伝え方なんだなぁとおわかりになるはずです。

ネタばれにならないようにしたいので、これ以上は本の内容にふれませんが、今、片思いしている人は「恋文の技術」の読後にメールか手書きの手紙なのかは問わず、きっとラブレター(恋文)を書きたくなるに違いありません。

万年筆使いのワタクシめとしては、万年筆を使って恋文を書いてほしいところですが・・・(笑)

ぜひ素晴らしい読書体験を!

f:id:AkiraYamaguchi:20170220214221j:plain

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

以上、「森見登美彦著「恋文の技術」について」の記事でした。

 

【過去記事です】

www.akira-mannenhitsu.com

 

【スポンサーリンク】

恋文の技術 [ 森見登美彦 ]