こんにちは。読んでもらってありがとうございます。
万年筆を購入するときに、どの万年筆にしようかといろいろ考えますよね。そのときに一緒に悩むのがペン先をどの種類にしようかということではないでしょうか?
そこで、今回ははじめて万年筆を購入する人にペン先を選ぶときのご参考にしてもらえるように書いていきます。
ペン先の種類について
メーカーごとに選べるペン先(ニブ)の種類は異なっていますが、ほとんどのメーカーで、EF(極細)、F(細字)、FM(中細)、M(中字)、B(太字)のペン先はラインナップされています。
注意点として、外国メーカーと日本メーカーでは同じサイズの表記でも字の太さに違いがあります。外国メーカーのF(細字)は日本メーカーのM(中字)に相当する場合が多いです。
特殊なペン先としてパイロット社のフォルカンやエラボー、ウェーバリー、セーラー万年筆の長刀研ぎなどもあります。
これらは用途が決まっている人や日本語のトメ・ハライ・ハネをさらにきれいに書きたい人などにとっては大変使いやすく加工されています。また、面白味のある文字、趣のある文字が書けるので大変人気です。
ただ、特殊ペン先ゆえにフォルカンやエラボー等は店頭に置いている文具店が限られます。試し書きをしたいときは事前にお店に在庫があるかどうかを確認したほうがいいでしょう。
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はじめて選ぶ万年筆のペン先としておススメの3つ
たくさんのペン先のなかで、はじめての万年筆として選ぶ場合、実用性が高いのがF(細字)、FM(中細)、M(中字)ですので、それぞれについての使用感をご紹介していきますね。
F(細字)の使用感
店頭でもノート・日記・手帳などの幅広い用途で使えるとススメられることが一番多いペン先です。
僕はセーラー万年筆のプロフェッショナルギアのF(細字)を使っていますが、たしかにボールペン感覚でいろいろな場面で使えるので、本当に便利なペン先です。実用性では他の2つペン先よりもおススメです。
ただ、インクフロー(ペン先から出るインクの量)が少なめのため、書く紙によっては、万年筆らしい「さらさらした書き味」が出ずにカリカリとした筆記感が出る場合があります。
はじめてペン先を選ぶ人には無難ですが、万年筆の「さらさらした書き味」やインクの濃淡が出る万年筆らしい筆跡をより際立たせたい人は他の2つのほうが良いですよ。
FM(中細)の使用感
こちらもノート・日記・手帳などに幅広く使えるペン先です。F字よりもインクフローは良く、万年筆らしい「さらさらとした書き味」が楽しめます。
僕はカスタム74のFM(中細)を約18年使用していますが、「細からず太からず」のこの中細を手紙を書くときのほとんどの場合に使ってしまいます。
理由は僕は字が下手なので、漢字を書くのにM字だと字がつぶれてしまって余計に下手に見えてしまうことと、細字よりもインクの濃淡を利用した文字の表情を出せるからです。
5mm罫線、5mm方眼でも問題なく書けます。手帳はスペースによっては難しいですが、全く使えないわけではありません。
個人的にははじめての万年筆のペン先にはFM(中細)が一番おススメです。
M字(中字)の使用感
インクの濃淡を引き立てる万年筆らしい文字を書きたいなら、間違いなくM字です。いろいろなインクの美しさを楽しみたい人もM字が良いです。
僕は万年筆インクも大好きなので、プラチナ万年筆プレジールやパイロットのカクノでいろんなインクを楽しむときにM字を使っています。
万年筆を思う存分楽しむという意味では他の2つよりもM字が良いです。
はじめて万年筆のペン先を選ぶ人が、手紙や日記で味のあるおおらかな文字を書きたい気持ちが強いのであればとても良い選択です。
ただ、普段の使い方にはすこし制限が出てきます。書くのは書けますが、文字がにじむことも多くなるので、細かい方眼のノート等には不向きです。
最後に
大は小を兼ねるからM字(中字)で「立てて書く」「寝かせて書く」などの万年筆の使い方の工夫をして「細い文字」と「太い文字」を使い分けるのが良いと言われることもありますが、これは初心者にはなかなかできるものではありません。
自分の用途に合わせて選択しないと後で後悔することになります。ただ、国産メーカーは一定期間内であればペン先の交換もしてくれますのでご安心を。
一番後悔しないペン先の選択としては、店頭でじっくり確かめてみることです。ほとんどの文具店には国産メーカーの試し書き用のペンが置いてありますので、遠慮することなくどんどん試してみてくださいね。
ただ、今の時代はネットでの購入も多く、試し書きの機会が無い人も多いと思いますので、この記事をぜひご参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。以上、「初心者のための万年筆のペン先選びの解決法」の記事でした。
(最新更新日 2019年2月19日)
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