こんにちは。読んでもらってありがとうございます。
唐突ですが、僕は20年以上、住宅等の建築の仕事をしているので、新築する知人などに「実際のところ、どこに頼めば良いのか」とよく相談されます。
それは「人それぞれの考え方によりけりですよ」とお答えすることも多いのですが、
買い物の金額が大きいだけに相当悩まれる方も多いのも確かです。
そこで、新築する人が「どこに頼む」のかを決断するときのヒントになるように今回は『住宅メーカーとの家づくりの良い点、いまいちな点』をできるだけ簡潔に書いていきます。
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まずは僕の経歴について
15年程、大手と言われている住宅メーカーの営業マンをしていました。その間、それなりに頑張った結果、合計150棟以上の販売をしました。その後、建築家の設計の家づくりの営業に転職して約7年になります。
光陰矢のごとし・・あっというまに合計20年以上、住宅に関わってきたことになりますね。(笑)
住宅メーカーの家の良い点4つ
1・長期保証
日本を代表する大手企業が多い住宅メーカーの長期保証が受けれる上に、しっかりしたアフターメンテナンスを受けれることへの安心感は『他の家づくりとの選択肢』と比較すると抜群のメリットです。
2・高性能
住宅の品質確保の促進などに関する法律(品確法)に基づく住宅性能表示制度のなかで耐震性能の高い基準である『耐震等級3』や長期優良住宅への適合が標準仕様ベースでなされていることが多いことなど、高い性能の家を手に入れることができます。
3・省エネ住宅
太陽光発電や断熱・気密性能にこだわった住宅メーカーも多く、省エネルギーの家をつくりたい人には満足度が高いです。
4・社員が優秀
住宅の購入は金額が大きいだけに、購入する際におかしな対応をされると、かなり不愉快に思うはずです。(ほんとです!!)
住宅メーカーの社員はきちんと教育されている人が多いので、顧客側が不愉快な思いをすることが少なく満足感を得やすいです。
他にもたくさん良い点がありますが、以上4つをあげてみました。
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住宅メーカーのいまいちな点
1・どの家も同じような家になりがち
住宅メーカーごとの工法や効率の良い施工のために、間取りなどが制限されることがあります。
また、資本主義なので仕方のないことですが、住宅メーカーの利益確保のために顧客側はその会社の指定の部材(その住宅メーカーが利益確保しやすい部材)の中からの選択を勧められるか、もしくは指定の部材からしか選べません。
せっかくの家づくりだから自由に部材を選びたかったという人の満足感は低くなりがちです。
2・会社組織の論理がある
設計を担当してくれる建築士は優秀な人が多いものの、一方でサラリーマンなので、どうしても組織の論理を顧客側に押しつけがちになる場合があります。
住宅は完成させないと利益が上らないので、住宅メーカーは完成棟数のノルマを社員設計士に課しています。
そのため、顧客側が設計に100%納得していないのに決断を急がされることが起こりえます。
これは僕の見方なので違う見解もありますが、以上2つあげてみました。
まとめ
住宅展示場でモデルハウスを見学に良くと、すぐに住宅の営業マンからのアプローチが始まります。住宅の営業マンたちには厳しいノルマがあるので、彼らは必死で営業をかけてくるでしょう。
きっとあなたを王様・女王様扱いしてくれるかもしれません。(笑)でも、営業マンに押し切られる前にじっくりお考えあれ!
金額の大きい買い物ですので『営業マンの押し』に流されると後々後悔するかもです。
もちろん、住宅メーカーで建てたことに大変満足されている人も多いのも事実です。
逆に、今、僕は建築家が設計した家づくりの仕事をしていますが、住宅メーカーで新築したけれども設計に納得のいかない所があるのでリフォームしたいという相談に来られる人もいます。
可能であれば、決断する前に実際に住宅メーカーで新築したことがあって「利害関係無しに助言してくれる」親類や友人に話を聞いてみることをおすすめします。
いかがでしたか?ぜひご新築のご検討の参考にしていただければ幸いです。すばらしい家づくりをなさってください。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
以上「新築する人へ 住宅メーカーの家づくりの良い点4つ」の記事でした。
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