まだまだ寒い日が続いていますね。
ですが、今日はとても良い天気でしたので少し春を感じてしまいました。気がつけばもう2月も終盤。
この前、お正月だったのに、もう3月か・・・と思ってしまうのは僕がアラフィフだからなんでしょうか。
年齢とともに本当に時間の流れの速さを実感してしまいます。
なぜこんなことを考えたのか?それはある本に触発されたからです。それは名著トーマス・マンの「魔の山」です。
この「魔の山」の中にも時間の流れについてのくだりが出てきます。
そのくだりを読んだときに、ふと、あと何日生きるんだろうかなんていう思いが頭に浮かんできてしまいました。
かなり早死にですが、僕の場合、60歳くらいまで生きるとしたら約12年で4380日。70歳までで8030日。日数計算すると長いようでもあり短いような気がしてきています。
ちょっと飛躍しすぎますが、この日数のうちに読書できる本の量ってやっぱり限りはあると思うのです。
言い古された表現になりますが、「魔の山」は僕のように読める本の量を意識し出した人こそ読んでいただきたいまさに名作です。
ネタばれにはしたくないので、本の内容には触れませんが、その言葉の表現の多さをじっくり理解するにはアラフィフくらいがちょうど良いのではないかと正直思います。
魔の山の「若者が多くの人に出会うなかで成長していく過程」を描いた内容は、若いときに読んだほうが得られるものも多いとは思います。
ですが、最初にかなりの忍耐力と根性が必要で、いろんなことに興味が出てる時期には、なかなか読破は難しいくらいの大作です。
じつは、かく言う僕も大学生のときにも挑戦して、100ページくらいで読むのをやめたくちです。笑。
若いころの僕には「カラマーゾフの兄弟」と双璧をなすくらい前半を乗り切るのが大変な本でしたが、アラフィフの今はなんとか乗り切れました。
実際、100ページ超えたくらいからがだんだん面白くなってきます。
「難しい言葉」中毒としか言えないくらい読み進めるのが楽しくなってくるから不思議です。
個人的には読みやすく翻訳されている新潮版がおススメですが、岩波版のほうが、この本の原作に近いのかもしれません。
「病気」を通じて「人間」とは?という命題を考えされられるこの名作。
残りの人生の日数計算をしたりしましたが、ある程度の年齢になって読めば多くの共感と感動を呼ぶでしょう。
もちろん、若いときに読むのも素晴らしい読書体験であることは間違いありません。
いかがでしたか?ぜひご参考になさってくださいませ。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。以上、「魔の山をやっと読破しました!」の記事でした。
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