こんにちは。
読んでもらってありがとうございます。
まず、ちょこっと詩をひとつ・・・
吟じます!!!
『宇宙の奇跡』
とてつもない奇跡に気づかないことがある・・・・
月は7.36×10の22乗キログラムという質量。
なのに落ちてくる気はさらさら無くて平然と地球の上にぽっかり浮かんで夜空を煌々と照らしてくれる。
太陽系の全質量の98.86%を占める大領主の太陽様が地球にエネルギーを大サービス。
そのエネルギーがこの地球を絶対零度の宇宙のなかのオアシスに。
僕たち生命は無償で温暖な気候、液体の水、酸素溢れる空気を手にしている。
なんて気前がいいんだろう・・・この宇宙が無から勝手に生まれたなんて・・・
まさに奇跡・・・感謝感激雨あられ!
普段何気なく生きていると「とてつもない奇跡」に気づかないことがある・・・
ワハハハハ
すみません、下手くそな詩におつきあいありがとうございました。
大変失礼しました(土下座)
今回ご紹介する「宇宙創成」が僕を即席詩人にしてしまったのです。(笑・お許しあれ!)
さて、やっと本題です。
ふつうに生活しているとこの世界の成立ちのことなんか全く意識していないですよね。毎日の仕事や勉強、家族や恋人、自分の夢や希望に考えが集中してしまうものです。
でも、ふと夜空を見上げたときや海に行ったときや山に行ったときなどに「この世界はなんて素晴らしいんだろう!この世界はどうやってできたんだろう?」って思ったことはありませんか?
僕は単純なので「あぁこの世界はなんてすばらしいんだろう!神様ありがとう!!」で解決してしまうのですが・・(笑)
冗談はさておき、冒頭の僕の下手くそな詩ではないですが、この世界は本当に奇跡に満ちています。
太古の人々はこの奇跡の世界を創造した超越的な存在に感謝を捧げてきました。
現代の科学の世界を生きてはいても、この世界が誕生したことと、この素晴らしい自然環境が無償で与えれれていることに僕は感謝の気持ちと畏敬の念を禁じえません。
もちろん、僕たち現代人は過去の偉大な科学者のおかげで、この世界のはじまりが「無の世界」から突然「ビッグ・バン」と呼ばれる大爆発が起こり形成されたのだと知っています。
でも、本当に知っていると言えるでしょうか?
なぜ現代科学が一見荒唐無稽とも思えるような宇宙誕生のシナリオである「無」から突然の膨張が発生し「ビッグ・バン」と呼ばれる大爆発が起こってこの宇宙が誕生したのだと結論づけたのでしょうか?
ちょっと興味が出てきませんか?
サイモン・シン著・新潮文庫「宇宙創成」上・下巻は「ビッグ・バン」という宇宙誕生のシナリオがなぜ結論づけられたのかをアインシュタイン、ハッブル、ガモフなどの偉大な科学者たちの宇宙の秘密の追求の壮大な研究を通じて面白く教えてくれています。理系が得意な人は惚れ惚れする内容ですし、僕のような全くの文系の人間にもすーっと「ビッグ・バン」理論が結論づけられたことの本質がわかるようになっています。「ビッグ・バン」以外にも色んな宇宙誕生にまつわる「よもやま話」が出てきますので知的好奇心をくすぐられることでしょう。宇宙誕生にまつわる「よもやま話」のなかで僕が一番のお気に入りなのは下巻のなかの「われわれが生きるために、十億、百億、それどころか千億の星が死んでいる。われわれの血の中の鉄、骨の中のカルシウム、肺の中の酸素・・すべては地球が生まれるずっと前に死んだ星たちの炉で作られたものなのだ」というくだりです。著者の指摘どおり僕は詩を書いてしまうほどのロマンチストなので、世界の中心で「僕は星のかけらです!!」って叫びたくなりました。(笑)
これ以上はネタばれになってしまうので控えますが、この宇宙誕生の秘密を追及した科学者たちの熱き物語の読後には、宇宙誕生に思いを馳せてきっと普段の何気ない生活のなかでも奇跡を感じることができるに違いありません。僕のようにあなたも詩を書いてしまうかも・・(笑)
それでは素晴らしい読書体験を!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
以上、「新潮文庫「宇宙創成」サイモン・シン著について」の記事でした。
【過去記事です】
【スポンサーリンク】