こんにちは。読んでもらってありがとうございます。
僕は万年筆が大好きです。『ボールペンのように多くの人が万年筆を普段使いする魅力的で素敵な世界を実現する』という大いなる野望のもと日々密かなる活動をしております。(大げさですみません。)
最近、「万年筆って書くだけなのに高いしもったいなくないですか?」という僕にとっては衝撃的な質問を受けました。(ガーン!)
「そんなことはないです!」って反論してみたのですが、そのときの100円ボールペンとのコストの比較のトークにはぐうの音も出ませんでした。(涙)
もちろん、コストとパフォーマンスが大事なのは確かです。そこで、今回は万年筆とコストの関係について検証してみましたので書いていきます。
万年筆本体のコストパフォーマンスについて
仮定として価格的に1万円の万年筆での話をします。
なぜなら1万円以上の物であれば基本的に修理可能だからです。(ペン先が何らかの原因で破壊されている場合を除いてほとんどの場合)
そうすると、買ってから一生使えることになりますので、仮に30年使うとすれば、商品代10,000円、修理代を40,000円と見込んでも、1年あたり、約1,670円です。
ただ、前述はあまりに大雑把ですので、金額的条件は同じにして、ペン先の耐久性に注目してみます。
一般的にペン先の耐久性は500万文字~600万文字です。使用頻度は個人差があるので、ここでは、コンピューターなどの使用が多い現代人が1日に書く文字数として、原稿用紙1枚分(400字)の文字を書く想定をしてみます。
すると、少なめに500万文字耐久と仮定しても、約34年は大丈夫になります。この場合の1年あたりのコストは約1,470円です。
仮に倍の原稿用紙2枚(800字)を毎日書くとしても、約17年耐久し、1年あたりこコストは約2,940円になります。
これらの想定で考えれば、万年筆本体のコストパフォーマンスはそこまで悪くはないのではないでしょうか。
もちろん、万年筆本体の価格次第なのですが、100,000円程度のモンブラン+修理代40,000円であっても、同じ計算式であてはめると、1年あたり、約4120円~8,240円となります。
人によると思うのですが、100円のボールペンはおそらく30年で60本くらいは買っているのではないでしょうか。(1年あたり2本)
するとあっというまに6,000円で高級万年筆モンブラン1本を大事に使うのに近づいてしまうのです。1年1本でも3,000円ですから、1万円の万年筆よりコストがかかります。
数字のマジックですが、そう考えると、万年筆のコストパフォーマンスは良いのではって思っていただけたでしょうか?
「いーや!納得できない!インクが高いでしょ!」って声がどこからか聞こえてきました。では次にインクのコストパフォーマンスについて書いてみますね。
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インクのコストパフォーマンスについて
インクカートリッジについて
たくさんのメーカーのカートリッジがありますので、ここでは国産のパイロット社のブルーブッラクのカートリッジをベースにします。価格は432円(税込み)。12本入りです。
パイロット社のインクカートリッジ1個で原稿用紙8枚~10枚は大丈夫です。少なめの8枚ですと3200文字書ける計算です。
前述の多めの想定で1日800文字書くことにすると、4日間で無くなります。48日間で432円を消費することになりますが、1日あたり9円です。
これが高いか安いかというと、使う人次第ですが、ボールペンとの比較になると相当高いのです。
ボールペンは最大で13万文字書けるといわれています。あくまで最大なので、そこまで1本のボールペンを使うかは疑問が残りますが、インクカートリッジのコストが遠く及ばないことは計算するまでもありません。(ボールペンインクの消費期限期間は3年)
完敗。確かにボールペンに完敗です。(涙)
でも、万年筆インクのコストを約三分の一にする方法があります!それはインクボトルの使用です。
インクボトルについて
インクカートリッジには0.6ml~0.8mlのインクが入っています。インクボトルもたくさんありますので、ここではパイロット社のink30Lをベースにします。価格432円(税込み)。インク容量30mlです。
インクカートリッジの容量を多めの0.8mlと想定して計算すると37.5本のインクカートリッジと同じになります。
4日間でカートリッジ1本消費するとして150日間使えるのです。1日あたり約2.9円です。いかがでしょうか?これなら納得のコストではないでしょうか。これでもボールペンにはかないませんが・・・(無念)
最後に
万年筆は確かにボールペンに比べるとコストが高いです。しかし、万年筆を持つことからくる満足感や書き味のよさ、楽しさはボールペンには無いものです。
数字のマジック的なお話をしましたが、ある意味、単純なコスト以外の良さも考慮に入れれば、びっくりするほどの高いコストでもないのではないでしょうか。
万年筆使いのワタクシめとしては、少しでも万年筆が高くないと思っていただいて、みなさんが興味を持っていただければ幸いです。
いかがでしたか?ぜひご参考にしてみてくださいませ。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
以上、「必見!万年筆とコストについて検証してみました。」の記事でした。
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