こんにちは。読んでもらってありがとうございます。
僕は万年筆が大好きで、いろいろな種類のペン先(ニブ)にも大変興味を持っています。その中でも最も憧れていたニブのひとつのが、パイロット社のカスタムシリーズのニブ・FAフォルカンです。
長い間、何度も何度もさんざん迷ったあげくに、やっと3ヶ月前に購入しました。当初は人気の高い特殊なニブを手にしたことへの嬉しさが先行して、いろいろ楽しく遊んでいました。(大人げないですね。)
でも3ヶ月も使用すると、フォルカンの良さも悪さも大変よくわかってきました。そこで、ネット上の高い評判や情報などを見て、購入しようかなぁと思っている人へのご参考のためにFAフォルカンニブの使用感を率直に書いてみます。
FAフォルカンを使ってみて良かった点
まず、楽しい!これは本当です。一般的な万年筆の硬いニブを使ったことがある人なら、フォルカンニブのフニャフニャ感に『はまる』はずです。
毛筆まではいかないものの、その軟らかいニブの特別感で文字を書くこと自体を楽しめてしまいます。
また、フォルカンで書いた文字には独特の太さや線の優しさが出ますので、手紙を書いたりするときに、より自分らしさを出すことができます。
ニブの軟らかさに注意しながら、一文字一文字丁寧に書いていくと、より気持ちを込めた手紙になります。これは本当に大変良い点です。
3ヶ月も使用すると、もうフォルカンの使い方に慣れてきますので、よくネット上で良くないことと言われている『文字のかすれ』の問題は全く起こりません。丁寧に書くという意識が生まれますので、文字自体がどんどん上手くなっていきます。
フォルカンニブの見た目も満足感を高めてくれます。珍しいかたちが目立つので、商談などの場の話題づくりにもなります。これは『フォルカン使い』冥利に尽きますね。
FAフォルカンを使ってみて良くなかった点
まず、どんなに注意していても、ニブからすぐにインクが出ないことがあります。『軽く握って筆圧も軽く書く』ことを何度も練習し、3ヶ月普段使いしていてフォルカンニブに慣れていても起こります。これには、やっぱりストレスを感じます。
まだまだ修行が足りない!って言われればそれまでなのですが、緊急の筆記性能や速記性能では、他の僕の愛筆セーラープロフェッショナルギアやカスタム74中細字ニブに及ばないことは認めざるをえません。
また、残念ながら、カリグラフィーのようなアルファベット文字を書くには不向きです。どちらかというと日本語を丁寧に書くのに適しています。
これは実用面には全く関係ありませんし、気にならない人も多いと思うのですが、ニブの先ににじみ出たインクが大きな範囲で付着することが多いです。美しいニブの形状なだけにちょっと残念な気がします。
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購入するべきかしないべきか
フォルカンニブの大ファンとしては苦渋の結論ですが、2本目の万年筆として購入するならば絶対におススメします。前述したように、フォルカンニブは本当に楽しいです。これほど書くこと自体を楽しくさせてくれるニブはなかなか無いです。
でも、万年筆を購入すると毎日使いたくなるのは人情です。筆記することが多い仕事で普段使いしてもほとんどの場面で問題ないのですが、やっぱり、速記をする場面でニブからインクがなかなかでないと困るケースがあるのです。
万年筆に楽しさを求めるか、より実用性を取るのかを選択するのが辛いくらいにフォルカンニブはとても魅力的です。なので、あえて2本目の万年筆としておススメします。
1本しか買わないけど、フォルカンが欲しい!という人は、どのような場面で使うことが多いのかを選択の基準にしてみてください。
自宅で日記や手紙を書くのに使うことが多いのなら、フォルカンニブ1本で大丈夫。フォルカンの楽しいところを本当に堪能できるはずです。仕事で使うにしてもゆっくり使える場面が多い人も1本で問題ありません。
フォルカンニブの高い評判に魅了され、その軟らかい書き心地を体験してみたいという人が、購入するべきか購入しないべきかへの『現時点での解答』は、『購入すると楽しめて満足感はとても高いけれど、フォルカンを多く使う場面を良く考えて』です。
なぜ『現時点』としたかといいますと、それは、まだ使用期間が3ヶ月だからです。この魅力的なフォルカンニブを今後も長く使っていくなかで、またご報告をしてみたいと思っています。※使用感のもとになっているのはカスタム742FAフォルカンです。
いかがでしたか?パイロット・カスタムFAフォルカンの購入のご検討のご参考にしていただければ幸いです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
以上、「注目!パイロット・カスタムFAフォルカンの使用感」の記事でした。
※最新の記事の更新日は2017年4月23日です。
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