万年筆なんて時代遅れ。ボールペンで十分。
購入金額も高いし、おまけにメンテナンスが面倒くさいって思いますよね。
たしかに手書きで手紙や葉書を書く機会はどんどん少なくなってきていますし、PCやスマホで事足りてます。
ある意味、時代から取り残されつつある存在。必要ないといえば必要ありません・・
たしかにそのとおり!
万年筆好きの僕からするとちょっと残念な気分です。
でも、百貨店の文具コーナーや大型文具店ではその売上の50%以上は万年筆が占めることも多いと言われています。
また、各地で定期的に行われる万年筆のイベントにたくさんの人が訪れたり、雑誌などにもしばしば万年筆特集が掲載されたりもしています。
なぜ「必要ないと言えば必要がない」万年筆がこんなにも根強い人気があるのでしょうか。
そこで、今回は初めて万年筆に興味を持ってくれた人に僕の独断と偏見ながら、万年筆の魅力について書いていこうと思います。
万年筆は書いていて疲れにくい!
万年筆の魅力の1つは大量の文字を書いても疲れにくいところです。
なぜかというと、万年筆のペン先はボールペンのように筆圧強く書かなくても、インクがすらすら出るようになっているからです。
これは、毛細管現象といいます。簡単に言うと万年筆のペン先が紙面に触れた瞬間にインクが紙の繊維に染み出ていくイメージです。
だから力を入れて書く必要が無いので、ボールペンや鉛筆との比較でいうと、手が疲れにくいのです。
僕の場合ですが、年賀状等の大量の手書きをするときに万年筆を使うと、もちろん、疲れはしますが、ボールペンで手書きをしたときの3分の1くらいの疲れです。
大量の文字を論文で書く司法試験の受験生の多くが万年筆を使って受験することからも、その疲れにくさがわかると思います。
今や授業の際のノートもipadなどでとる時代ですが、多くの文字を手書きする場面で、一度、万年筆を使ってみてはどうでしょうか。
きっと文字を書いているときの「さらさら感」にハマるはずです。
sponsored links
万年筆は「あなただけの1本」になる!
ボールペンやシャープペンシルは何年使っても、購入時から書き味が変化することはありませんよね。
でも、万年筆は書けば書くほどペン先が徐々に使う人の筆圧や書き癖に合わせて変化していって、やがてその人だけの特別な1本になっていきます。
その意味で「万年筆は人にできるだけ貸さないほうがいい。書き味が変わってしまう」と言われています。
インク瓶を2,3本ほど空にしてからが万年筆の本当に書き味がわかるとも言いますが、僕も実感として、何年も使用した物のほうがとても書きやすいです。
長くつきあえばつきあうほど使いやすくなる筆記具って面白いですよね。
また面倒くさいイメージの万年筆のメンテナンスですが、ぜんぜんそんなことはありません。
基本的には「3ヶ月に一度くらい、さらっと水洗いするだけ」ですし、そうすることで逆に愛着が沸いてきます。
物に愛情を注ぐってこんな感じなんだなぁって気軽に味わえるところが良いところなのです。
万年筆は意外に多くの種類から選べる!
万年筆っていうと「黒地に金」のイメージがありませんか?
たしかにそうですし、「黒地に金」が一番飽きずに使える色目の1つではあります。
しかし、じつはビックリするくらいに万年筆はメーカーや種類が豊富なのです。
たくさんの種類が置いてある百貨店の文具コーナーの万年筆売り場なら何時間いても飽きないくらいです。(僕だけでしょうか?笑)
たとえば、上の写真のペリカンはすごくお洒落で見ているだけでも素敵。
日本製の万年筆のデザインは実用的なものが多く、それがかえってカッコいいともいえます。
実用的な万年筆には1,000円くらいから最高峰と言われるモンブランの約100,000円の物までありますので、買うまでにどれが欲しいのかをじっくり考えましょうね。
購入前にあれこれ迷ったり、何度も店頭に見に行ったりするのも万年筆の楽しみの1つなんです。
迷いに迷って購入した1本は、思い入れのある万年筆になるはずですよ。
さいごに
万年筆は実用的には本当にとても書きやすいですし、永年使うことができる筆記具です。
また、メンテナンスをしたり、豊富なデザインの中から選びに選ぶことで、愛着を持って使うことができる素敵な筆記具でもあります。
僕がなぜここまで万年筆をおススメするかというと、じつは『ボールペンのように万年筆を使うことが当たり前になる素敵な世界の実現』という大いなる野望を抱いているからなのです。笑
冗談はさておき、万年筆に興味を持っていて購入しようかどうか迷っている人にこの記事を参考にしていただければ幸いです。
いかがでしたか?最後まで読んでいただいてありがとうございました。
以上、「初心者必見!万年筆の魅力とは?」の記事でした。
sponsored links