万年筆使いアキラ

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万年筆パイロット・カスタム74にまつわるエトセトラ

こんにちは。読んでもらってありがとうございます。

f:id:AkiraYamaguchi:20170218121136j:plain今回はパイロット・カスタム74にまつわる思い出について書いていきます。パイロット社のカスタム74は言わずと知れた国産万年筆の定番中の定番。

万年筆売り場で店員さんもプレゼント用に最も無難な万年筆と勧めてきますし、その評価の高さは言うまでもないでしょう。

プレゼント用に購入したり、逆にプレゼントとされた人も多いのではないでしょうか。

パイロット・カスタム74の思い出

かく言う僕も父親から18年前にプレゼントされました。僕にとって、このプレゼント用国産万年筆の「絶対王者」は僕の頭の中を若き良き時代にすうーっと返してしまうトリガーです。

カスタム74は僕が住宅販売会社の若き営業マンとして九州に転勤して働いていた時代に、何の記念日でもないのに、突然、父からプレゼントされた万年筆です。

とてもびっくりしたのと高島屋のプレゼント用包装が施された箱の中に無骨で無口な父から初めてもらった手紙が入っていたのをとても良く覚えています。

その手紙には『たくさんのお客さんにこの万年筆で丁寧な手紙を書いて好かれなさい』という一文だけが書いてありました。

「なかなか九州で家を売るのはむつかしい・・僕の京都弁は九州では嫌われることがあるんや」と前年に実家に帰ったときに母親にちょっと愚痴ってしまっていたことを思い出し、そのことへの『イントネーションまではわからない手紙で勝負してみろ』という父なりのアドバイスなんだなぁと僕は解釈しました。

そのあと、この父から贈られたカスタム74で、まるでとり憑かれたように僕は何通も何通も見込みのお客さんに営業レターを書きました。

メールが主流の今では考えられないくらい何通も書きました。あまりにも書いたので、当時は今より筆圧が相当強かったのもあり、僕のカスタム74は中細字ですが、ペン先が軟くなり中字くらいに太くなってしまいました。

そのおかげなのか、僕の営業レターを読んで僕の会社で契約すると電話してくれるお客様が何人も出てきました。

その中には奇跡のようにいとも簡単に契約してくれたお客様もいました。そのお客様が家の完成のお祝いの席でお酒をご馳走してくれながら「決め手は君の手紙だけだよ」言っていただいたことは忘れることができません。

夜遅くまでの残業の傍らにも、いつもカスタム74がいてくれました。

今は父も亡くなり、本当に「イントネーションまではわからない手紙で勝負してみろ」というつもりだったのかどうかは確かめる術はありません。案外、全くそんなつもりはなかったのかも・・(笑)

もし過去に戻れるなら、父にもカスタム74を贈り返して、無口で何にも自分のことを僕に話さなかった父と文通して『父は何を感じ、何を目標に生きたのか』を知りたかったなぁ・・なんて思います。

今でもカスタム74を手にすると、苦しくもありとても楽しくもあった住宅営業マン時代のこと、そして父のことを思い出します。

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贈り物として

万年筆というのはなかなか捨てられない物です。まして誰かから貰った物であれば。

6年ほど前に別の会社に転職した僕はしばらくカスタム74を自宅の机の引き出しの奥にしまっていました。理由の一つにペン先が太くなってしまったことがあります。

でも、久しぶりに手に取ると、贈ってくれた人のこと、その万年筆を使っていた時のことを思い出します。

万年筆は高価であることも幸いして簡単に失くしたり捨てたりしません。その名のとおり贈られた人の近くにずっと存在します。

今の時代は手書きはあんまりしないからと言わずに、ぜひ万年筆を大切な人への贈り物になさってはいかがでしょうか。

カスタム74は1992年から変わらない万年筆であり日本の最大手のパイロット社の商品なので何年経ってもメンテナンスも安心です。かく言う僕もペン先の調整に最近行って、また昔のように使い出しています。

だからこそ『無難』なだけでなく『思い出の品』になり得る万年筆として多くの人がプレゼントするのでしょう。

いかがでしたか?ぜひカスタム74のご購入のご検討の参考にしていただければ幸いです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

以上、「万年筆パイロット・カスタム74にまつわるエトセトラ」の記事でした。

※最新の更新日は2017年4月23日です。

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