昨日、修理と調整に出していたセーラー万年筆長刀研ぎ中細字とパイロットカスタム742フォルカンが無事に手元に帰ってきました。
メンテナンスに出す前はかなりの頻度で使用していた2本だけに、ついつい嬉くて2本を使って意味もなくいろんな文字を夜遅くまで書いてしまいました。
久しぶりに使うと、独特の文字の書ける長刀研ぎに感動したり、フォルカンの軟らかな書き味ってやっぱり面白いなぁ~と思いました。
久しぶりに使うとさらに楽しくなるのが万年筆の良さのひとつですよね。
でも、2本が不在の間はカスタム74の中細字とプロフェッショナルギアの細字、プロフィット21の中字を多用していたからなのか以前思わなかった感想も出てきました。
それは「普段使いには普通が一番なのかも」という想いです。
そもそも万年筆はボールペンやシャーペンより「書くこと」に少し手間のかかる筆記具です。
ほとんどの万年筆の場合、書く前にねじ込み式のキャップを取らなければならないし、数ヶ月に一度はペン先の洗浄をしなければなりません。
だからこそ楽しいとも言えるのですが、普段使いの際には、どんな場面でも「これ1本で大丈夫」という要素も必要かなとも言えます。
それを満たしているのは、僕の実感として国産の細字か中細字か中字です。
この3月・4月に入学祝いや合格祝い、就職祝いに万年筆を贈ろうとか、今後、自分で購入しようとしている人は、まずはこの3つのペン先から選ぶのが良いと思いますよ。
そこで今回は3つのペン先について僕の実感を中心に簡単にまとめてみました。
国産の細字について
画数の多い漢字を比較的小さな文字で書くには大変優れています。スケジュール帳への予定の記入や、ノートへの記載などにも最適です。
ただ、僕の実感としてはどうしても「カリカリ感」は他の2つよりも感じるので、万年筆ですらすら書きたいという気持ちで購入すると、ちょっと期待外れになるかもです。
国産の中細字について
細字ほどでは無いですが比較的小さな文字も十分に書けます。あくまでたとえですが、細字との違いはボールペンの5mmと7mmの違いくらいと言ったところです。
僕の実感では、普段使いの実用性と汎用性の高さでは中細字が一番良いです。
ただ、中字との字幅の差があまり無いですが、中字ほど「すらすら感」が出ないのが玉にキズでしょうか。
国産の中字について
当然ですが、3つの中では一番太い字幅になります。
でも、僕の実感では、スケジュール帳への予定の記入など細かい文字を書くことが要求される場合でも、それほど使い勝手も悪さは感じません。
万年筆ですらすら流れるように文字を書きたいとか万年筆で文字を書く面白さを体感したい人には中字が一番良いです。
もし僕が万年筆の良さを初めて使う人に伝えるとしたら中字で書いてもらいます。
ただ、細かい文字をたくさん書くことが多い人には向かないです。
いかがでしたか?ぜひご参考になさってください。
以上、「万年筆のペン先選びのご参考に」の記事でした。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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