こんにちは。読んでもらってありがとうございます。
自分にぴったり合う万年筆と巡り合うのには、実際のところ、何本か購入してみないとわからないところがあるのは確かです。
かといって、それなりに高価な万年筆を何本も買うよりも、最初から自分にとってベストなものを色んな情報を得た上で選択したい人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は日本国製の万年筆として評価の高いセーラー万年筆・プロフェッショナルギアを7ヶ月以上毎日使ってみた後でのレビューを書いていきます。
僕の独断と偏見ですが、ぜひご購入の際の参考にしていただければ幸いです。
セーラー・プロフェッショナルギアの基本情報
ペン先は国内唯一の21金が使用されています。基本のペン先の種類は細字・中字・太字です。極細・中細・ズーム及び長刀研ぎは受注生産になります。
万年筆の軸にはアクリルガラスとも言われるPMMA樹脂が使用されています。単なるアクリル樹脂との違いは見た目ではほぼわかりません。
高価な素材では無いのは確かですが、長年の使用に十分耐えうる耐久性があります。
口径は18mmで、筆記時(キャップ装着時)の全長は149mmです。外見はキャップの上部と軸の下部が平らになっているベスト型です。
価格は税別20,000円です。(長刀研ぎは税別25,000円です。)
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価格に見合っているか
毎日200文字以上、7が月間使用していますが、プロフェッショナルギアの書き味はどんどん良くなる一方です。
比較対象として、パイロット・カスタム74をあげると、価格差10,000円の価値はあります。
まず、インクフロー(ペン先から出るインクの量)がカスタム74との比較では少なめになっており、複雑な漢字の書き味で差があるからです。
僕はこの7ヶ月間、「あぁ、日本語がなんて書き心地がいいんだろう」と思ったことは何度でもありますが、「書きにくい」と思ったことは一度もありません。
実はカスタム74も日本語の筆記に大変優秀な万年筆なので書き味に全く不満を持ったことはありません。
ただ、僕の比較で言うと、プロフェッショナルギアに45:55で軍配をあげます。
もちろん、書き心地の良さ・悪さには個人差があるのも事実です。
僕がプロフェッショナルギアに軍配をあげる他の理由のひとつとして、より良い書き心地を求めるユーザー向けに、カスタム74は、重さ・全長などの違う上位機種が用意されていますが、プロフェッショナルギアには無いこともあります。
その点からいうと最初からプロフェッショナルギアを選んだ人には、メーカーが最も適した筆記バランスと考えた商品を手に出来る利点があるからです。
最初からベストな万年筆を購入したいと思っている人には選択する十分な理由と言えます。
また、20,000円という価格に見合うかどうかですが、7ヶ月間の使用での感想ですが、もっと高くてもいいのではと思えるくらいの書きやすさがあります。
外見的には、フラットなキャップ上部に埋め込まれている「いかり」のマークはレトロ感があって所有欲を満たしてくれます。
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残念なところ
国産唯一の21金のペン先を所有するという満足感はありますが、かといって、14金のペン先との実感できるような差はありません。
また、同じ2万円まで出すと、プラチナ万年筆だと、お洒落な軸が選べますが、セーラーオリジナルでは軸の選択肢が狭いのは残念なところです。
軸が短いので、名入れをする際には注意をしたほうが良いです。長いお名前だと筆記時はそうでもないですが、キャップを閉めたときにはアンバランス感が出てしまいます。
おわりに
いろいろ書きましたが、僕にとっては心から愛せる万年筆のひとつです。
これは営業トークかもしれませんが、僕が初めて万年筆を購入するふりをして店員さんにあれこれ尋ねると(人が悪いですね。笑)、ときどき店員さんがポロッとこう言う場合があります。
「もしご予算が許すなら、少し高いですが、セーラー万年筆のプロフェッショナルギアがいいですよ。私もいろいろ万年筆も使ってますが、後悔していないのはこれです。」
買いもしないのに文具店を徘徊するのが趣味な僕は(笑)、仕事柄、全国の文具店に立ち寄る機会が多いのですが、これは本当の話です。
また、最近はネット購入も多いと思うのですが、ことプロフェッショナルギアに関しては試し書きをしなくても後悔することは少ないでしょう。
※今回のレビューはプロフェッショナルギア細字の使用に基づいてのレビューです。
いかがでしたか?
ぜひセーラー万年筆プロフェッショナルギアのご購入の参考になさってください。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
以上、「セーラープロフェッショナルギア7ヶ月間使用後のレビュー」の記事でした。
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